注射をするとき痛くないようにする方法

 

誰でも注射をすることは好きではありません。

しかし注射のほうが飲み薬より効果がよいとか、注射の代わりになる方法ないとかいう場合は注射をせざるを得ません。

 

 膝関節にヒアルロン酸を注射するのに、飲むヒアルロン酸があるからよいと思う人があるでしょうが、それは間違いです。飲むヒアルロン酸は胃酸で分解を受けますので飲んでも関節に直接届くことはありません。またヒアルロン酸は高分子でないと効果はありませんが飲むヒアルロン酸はそうではありません、これを直接関節に届けるのは注射しかないのです。

 

 抗生物質も飲み薬より点滴のほうが効果が強いといえます。またインフルエンザなどの予防も注射しか方法がありません。

 すなわち人間は注射を打たずに済ますことは非常に困難です。それでは注射を痛くなくするのにはどのような方法があるかをここに挙げてみたいと思います。参考にしてください。

 

1、針の刺入と抜去の速さ

 針は素早く入れ、素早く抜くと痛みが減るといわれています。

2、細い針を使う 

 注射をするのにもちろん小さい針が痛くないのは当然のことです。

 当院ではできる限り小さい針を使うようにしています。

 

3、注射するところを圧迫する、注射するところをつねる
 注射をする部位を針を刺す数秒前からかなり強く圧迫しておき、手を放した瞬間に消毒して注射する と、痛みをあまり感じなくて済むといわれます。
 また注射する前に皮膚をつねっておくと痛覚が麻痺を起こします。この方法も痛みをあまり感じなくなります。

 

4、注射する場所を工夫する。

 例えば膝関節の場合,膝の外方より刺入するほうが、内側より痛みが小さいようです。さらに膝の膝蓋骨の下方より刺入すると、ますます痛みは感じにくいようです。

 

 

5、注射を打つ前に麻酔薬入りの張り薬を貼る。その後30分ぐらいしたら痛みを感じにくくなります。

 また挫滅創はいきなり消毒をすると痛いので、キシロカインゼリ-を塗布して処置を行うようにしてい

ます。

 

当院では注射場所を工夫したり、刺し方を変えてみたりしてなるべく痛くないようにしています。