シンスプリント

 

概要

シンスプリントは正式には「脛骨過労性骨膜炎といいます

シンスプリントの人は骨を強く押すと痛むので、骨が痛いのだと思っていますが、痛みの本当の場所は骨の周りをおおっている骨膜なのです。骨自体には痛みを感じる神経が無く、骨膜(骨の周囲の)に痛みを感じる神経が多くあります。
そのため、痛みは骨ではなく、炎症が起こっている「骨膜」が痛みを発していると考えられています

Thinは脛骨、Splintsは添え木を意味します。つまり脛骨の内側に沿ってに沿って生じる痛みで原因は脛骨の筋が付着している所の骨膜に生じる痛みです

疲労骨折も同じようなところに痛みがありますので脛骨の診断にはレントゲンを撮って検査する必要があります。

好発年齢:中学生から高校生にかけて骨が十分成熟していない時にスポ-ツの運動量が多くなった人にが多いようです。

 

症状

初期

 脛骨の内側の下約3分の一の部分が痛い
    スネの骨骨自体には痛みを感じる神経が無く、骨膜(骨の周りを覆っている膜)に痛みを感じる神経が 多くあります。
そのため、痛みは骨ではなく、炎症が起こっている「骨膜」が痛みを発していると考えられています。からだと言われています。
 走ったり、ジャンプをすると痛い
    骨がきしむような感じがする

中期
 歩いたり、立ったりするだけで痛いだけでなく安静時も痛みがあることがあります

脛骨疲労骨折もほぼ同じ部分で痛みが生じるので、最初はどちらかわかりづらいことが多いのですが疲労骨折のほうが近位に起こることが多いようです。

 

シンスプリントになりやすいスポ-ツ

サッカー(軸足に多い)、陸上の長距離、バスケット、など、ダッシュやジャンプを繰り返すスポーツ選手に多いです

原因

「使いすぎ」「筋力が弱い」「ランニングのフォ-ムがわるい」

他に柔軟性不足,扁平足,O脚 なども挙げられます。

今まで運動していなかった人が急に強い運動負荷が生じ、骨や骨膜が丈夫になる前に度重なる筋肉の骨の付着部のけん引力によって起こると考えられます。。

原因の一つに、足のアーチ(土踏まず)の機能が低下している場合もあります。

後脛骨筋や長母指屈筋、長指屈筋、下腿三頭筋の筋と脛骨の骨膜との付着部に炎症が起こる場合もると考えられるという説もあります。

偏平足の人は靭帯の機能が弱く土踏まずが下がりやすいので、足のア-チを持ち上げるのにそれだけ筋肉が働くことが必要になり、シンスプリントになりやすいと考えられます。

アーチを支えている筋肉、後脛骨筋の付着部が引っ張られてしまうことがわかると思います。


 シンスプリントは筋肉のストレスが原因ですが、足のアーチ(偏平足,凹足)の乱れや、踵の傾き(内反足)などもその誘因になります。

 

図のように、踵の骨が中や外にむきやすい人は、すねにストレスが溜まりやすいです。
足部の回内では、土踏まずの低下が起こり、シンスプリントの原因となりやすい筋肉が引き伸ばされ多くの張力がかかってしまいます。

治療と予防

安静

シンスプリントの痛みの原因は使いすぎによる炎症です。炎症には安静が必要ですが、安静と行っても、寝ているだけではダメです。
筋肉にあまり負荷をかけない運動を心がけましょう。自転車やプールでの運動が良いでしょう。

 

 

冷やします。
アイシングについては賛否両論あります。痛みを軽減するという面では根拠があります。海外では早期から積極的に温める方法も紹介されています。
また、筋肉が原因で起こっているので筋肉を冷やすと筋肉が硬くなり良く無いと行っている人もいますが、一時的に硬くなるだけなので否定するだけの根拠はないと思います。
アイシングは冷やした後にハンティングリアクションと行って血流が増加することも解っていますので、冷やした後にはしっかりと栄養が行くことも解良いでしょう。っ
 
筋肉に考慮して痛い骨の部分を中心に冷やしてください

 

 

 

骨や骨膜にストレスをかけないように筋肉をほぐすことは大切だと考えられます。

④ストレッチング

ストレッチングも賛否両論あります。問題となっている筋肉を伸ばすことで筋肉の付着部が引っ張られ炎症を助長するのでは・・・と。
ストレッチングに関しては、炎症のひどい間は、軽めに確認程度の強度で筋肉を伸ばすことが良いのではないかと思われます。症状が落ち着いてきたら、シンスプリントを起こしている問題の筋肉などをしっかり伸ばしましょう。

ストレッチングは、スタティックストレッチング(反動をつけない)を20〜30秒1セットとし、何度か行うことをおすすめします。

また、後脛骨筋などのストレッチングは難しいので理学療法士やトレーナーなど専門的知識を有する人に確認することをおすすめいたします。

アキレス腱 ストレッチング

アキレス腱のストレッチングは下腿三頭筋のストレッチになります。

ヒラメ筋が硬いと、下腿の前傾といって足首が固く、スネが前に倒れません。
アキレス腱とは別に、ストレッチすることが重要です。