有痛性分裂膝蓋骨

 

 膝のお皿の骨が成長時に一つの骨に癒合することができずに分裂したまま成長し,ⅹ線にて骨が割れているように見える状態です、通常はあまり痛みがなく膝をねじったりしたときに急に痛みが出ることが多いです。少しのl痛みだからとほっておいたら骨が癒合することなく痛みが残ることもあります。

有痛性分裂膝蓋骨の症状

有痛性分裂膝蓋骨の症状は、膝の皿周辺あるいは膝の外側に痛みが生じます。走ったりジャンプしたりと運動時に痛みが発生し、安静にしていると痛みは治まります。元々分裂膝蓋骨は無痛性のものが多い為、激しい運動などをきっかけに発見されるケースがほとんどです。

患部の腫れや押すと痛むなどの症状も見られます。左右どちらかの場合もあれば、左右両方ともに起きることもあります。
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有痛性分裂膝蓋骨の症状は、通常は痛みを感じませんが急に走ったり止まったりするなどの負担がかかる運動をした後や、正座などでひざのお皿を圧迫した状態で痛みを感じるようになります。

特に成長期の10代前半の男子は骨や筋肉が成長をする期間であるため膝が不安定になりやすいので多くみられます。患部の腫れや、押すと痛むなどの症状も見られます。

有痛性分裂膝蓋骨の原因
有痛性分裂膝蓋骨の主な原因としては、膝の皿が割れたような形状になっている先天性のものがあります。

又、このような生まれつきの膝の形状に加え、膝の蓋骨に大きな衝撃が加わり、この皿の部分がはなれてしまうケースもあり、このような場合は激しい運動で膝の蓋骨に着いている大腿四頭筋に強い力がかかる事が要因となります。

有痛性分裂膝蓋骨の原因は、成長過程において膝蓋骨が一つの骨として形成されて行く中で、形成が不十分なまま育っていった結果、分裂したままの状態になってしまうものです。またこの時期に活発に激しい運動を繰り返すことで、膝に負担がかかり疲労骨折のような状態で分裂したまま形成されていくということも考えられています。
大きな膝への負荷が蓄積してしまい、転倒などの怪我が引き金となり、この症状が出る事があります。

有痛性分裂膝蓋骨の検査と診断
有痛性分裂膝蓋骨の検査方法は、X線検査やCT検査のような画像検査を用いて実施していきます。痛みを感じる膝を画像診断し、膝の膝蓋骨の状態について確認します。もし膝の膝蓋骨に分裂が見られたならば、この病気であると確定できます。また、撮影条件によっては、大腿骨と分裂骨片が重なり撮影されることもあるため、必ず軸写像を撮影します。

有痛性分裂膝蓋骨の治療方法
有痛性分裂膝蓋骨の治療法としては、基本的に外科療法などはせず、保存療法を行います。

保存療法はさまざまありますが、まずは激しい運動などは避け、安静にすることで症状は軽減する場合が多いです。 主にはリハビリテーションとして電気治療や温熱療法などを行い、その他ではストレッチングをしたりマッサージをすることで回復が見込めます、一向に良くならない場合は局所に注射をします。

その上で、症状の発生原因を診断してからその症状に対しての治療を
行っていきます。安静の期間を設けることは一般的です。

特にサッカーなどの激しいスポーツでは一時的に休むことは必要かと思われます。
まず2~3週を目安に安静を考えます。

骨の保存的に癒合をすすめていく場合には装具などを装着します。
次に痛みがないことを条件に走ることを始めます。この時期に理学療法といって、各種治療機器を利用しながら患部の炎症に対して加療を行い、さらに周辺筋肉に対してもリハビリします。
この治療機器による理学療法もリハビリと並行で行うこともとても有効な場合があります・

サッカーはその後のスタートとなります。
まずは日常動作で問題ないようであればサッカーを開始いたします。

発症後4週間経過して当初より痛みがすぐ消えその後も痛みのない状態であれば、運動も可能としてよいと思います。